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2013-08

2013年8月28日

暑かった夏もようやく終わりに近づき、吹く風にもどことなく秋の気配を感じます。
この季節は蒔糊作りに最適で、三日間晴天が続くと理想的な糊ができるので
五月と八月に一年分をまとめて作り保存しておきます。恒例夏の重労働です。
作り方は作家によりまちまちだと思いますが、私も自分なりに工夫を重ねてきました。
まだまだ改良の余地はありますが今現在は次のようにして作っています。

AADSC_0061.jpg AADSC_0063.jpg
白糠と亜鉛末を熱湯で練りよく蒸す       糯粉に微塵糠、塩分を加え蒸して真糊を作る

AADSC_0070.jpg AADSC_0073.jpg
二つを混ぜてよく練り約二時間蒸す       クッキングシートに薄く延ばし天日で乾燥

AADSC_0281.jpg AADSC_0062.jpg
乾いたら小さく砕いてしっかり乾燥させる     篩を使って大きさを整える。左から大・中・小

良く乾燥させ、除湿剤を入れた缶で保管するとかなり長期間保存できますが、天気の良い日に
出して再度乾燥させる事もあります。下の写真は蒔糊の特徴を生かして製作した
新作留袖「松竹梅」です。

ADSC_0029.jpg


高野川の渓流沿いに葛の花が咲き始め、夜にはコオロギがしきりに鳴いてます。

BDSC_0013.jpg









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